□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年09月15日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。USDA9月需給報告の解説です。穀物相場はやや方向性に乏しい展開になっていますが、現段階での需給見通しを前年度、前月からどのように修正されたのかを中心に検証します。 =================================== 穀物需給の緩和見通しを再確認したUSDAの9月需給報告 =================================== <安値で不安定化する穀物相場> シカゴ穀物相場の方向性が定まっていない。CBOTトウモロコシ先物相場は8月31日の1Bu=344.25セントで底入れしたが、その後は350セントの節目水準で明確な方向性を打ち出せていない。8月の急落相場を経て月末にポジション調整のショートカバー(買い戻し)が膨らみ、9月6日には8月23日以来の高値となる362.00セントまで切り返した。しかし、ショートカバー一巡後の上昇シナリオを描くには至らず、その後は押し目買いと戻り売りが交錯する不安定な展開になっている。 CBOT大豆先物相場も8月16日の921.00セントで底入れした後に9月7日の977.50セントまで急伸したが、12日には937.50セントまで急反落した後に再び970セント台まで切り返すなど荒れた相場展開になっている。短時間で上昇と下落が繰り返されている。トウモロコシや小麦相場との比較ではやや底固さが見受けられるが、決定打を欠いている。… … …(記事全文5,190文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)