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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

9月OPEC月報で注目すべきポイント3点、需給は原油安を支持せず

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年09月13日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。OPEC9月月報を解説します。重要なポイントは三点あると考えていますが、それぞれについて具体的な数値を取り上げながら検証します。 =================================== 9月OPEC月報で注目すべきポイント3点、需給は原油安を支持せず =================================== <9月OPEC月報は強気評価が基本> 石油輸出国機構(OPEC)は9月12日、最新の月報(Monthly Oil Market Report)を公表した。同月報を受けてのNYMEX原油先物相場は前日比0.16ドル高の1バレル=48.23ドルと小幅高に留まり、期先限月は逆に小幅下落するなど大きな値動きを見せなかったが、その報告内容は原油相場の強気派にとっては歓迎すべき内容になっている。 すなわち、1)協調減産の実行、2)それに伴う需給リバランスの進展、3)2018年に向けて更に需給リバランスが進む可能性の高まりと、短期、中長期のいずれの視点でも原油高が支持される内容になっている。それにもかかわらず原油相場の反応は鈍かった背景としては、13日に米週間需給統計と国際エネルギー機関(IEA)月報の発表を控えていること、単純に40ドル台後半の値位置に居心地の良さを感じている向きが多い影響などを指摘することが可能だが、需給分析の視点では原油価格の水準切り上げが支持される状況にあることが再確認されている。
… … …(記事全文4,412文字)
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