□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年07月20日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。今回は欧州自動車市場のトレンドと、それがプラチナ相場に及ぼす影響について検証します。短期スパンの動向とは余り関係がありませんが、マーケットでも徐々に注目度が高まっているテーマになります。 =================================== 欧州ディーゼル車市場の混迷深まる、プラチナ市場のマインドにも影響か =================================== <ディーゼル車の不正問題が蒸し返される> 欧州でディーゼル車を巡る混乱状況がエスカレートしている。ドイツ自動車大手ダイムラーは7月18日、欧州で販売した300万台以上のディーゼル車のリコールを行うと発表した。5月に検察の捜査が行われたことを受けて、排ガス規制をクリアするために不正なソフトウェアを搭載していた疑いが浮上する最中での動きである。7月12日に南ドイツ新聞がクライスラーのディーゼル車が規制を上回る有害物質を放出していた疑惑を報じる中、慌てて事件化する前に先手を打ったとの見方が支配的である。 同社のツェッチェ会長は、「顧客を不安にさせてしまっている」として自主的な対応であることを強調しているが、検察の捜査も本格化する中、不正状態を早期に解消することで、事態の鎮静化に動いた可能性が高い。同社は2016年に世界販売台数が初の300万台に到達したこと報告していたが、今回のリコール台数はそれに匹敵する規模である。1年かけて生産した全量をリコールする動きになる。… … …(記事全文4,663文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)