□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年10月25日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。原油価格の短観です。先週発表された世界銀行の四半期レポートが、OPECの政策調整の動きをどのように評価しているのかを解説します。また、OPECの政策調整を巡る議論の最前線についても紹介します。 =================================== OPECの減産合意を受けて、世界銀行の原油価格見通しはどう変わったのか =================================== <OPECの減産合意=何ドルの価値?> 世界銀行(World Bank)は最新の四半期レポートにおいて、原油平均価格見通しを2016年が1バレル=43ドル、17年が55ドルと報告した。7月に発表された前回レポートからは、16年が0.3ドル、17年が2.0ドル、それぞれ上方修正されている。この価格見通し上方修正の理由として、世界銀行は「石油輸出国機構(OPEC)による供給制限の意思」を指摘しており、OPECが9月28日の非公式会合(後に臨時総会に格上げ)において日量3,250万~3,300万バレルの生産ターゲット導入で合意したことが、原油価格見通しの引き上げにつながるとの極めて常識的なロジックを採用している。… … …(記事全文4,450文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)