□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年08月31日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。穀物相場の短観です。8月上旬から中旬にかけて安値是正の動きが目立った穀物相場ですが、同下旬から再び急落地合を形成しています。トウモロコシ、小麦、大豆の区別なく全面安の展開になっていますが、穀物相場を支配するロジックがどのように変わっているのか、最近の供給環境などについて解説します。 =================================== 急落を再開したシカゴ穀物相場、外部環境悪化と豊作見通しの蒸し返し =================================== <逆風は穀物市場に限定されていない> 穀物相場が急落している。CBOTトウモロコシ先物相場は8月12日の1Bu=322.50セントで底入れし、1週間後の同19日には344.25セントまでの切り返しをみせた。しかし、その後は8月末に向けて急落地合に転じ、30日終値は315.75セントに達している。これは、中心限月ベースでは2009年9月以来の安値更新となる。小麦相場も、8月2日の399.25セントで400セント割れを達成した後は、同19日の449.25セントまで50セント幅のリバウンドとなった。しかし、29日には改めて400セントの節目を割り込み、30日終値は392.25セントに達している。こちらは06年9月以来の安値更新になる。… … …(記事全文4,811文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)