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ビジネス知識源プレミアム（週刊：648円/月）：Vol.889

                 ＜889号：時事断章＞

    2017年7月6日：　安倍政権の政治とアベノミクスとFRB

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著者：Systems　Research　Ltd. Consultant吉田繁治
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おはようございます。時間の経過が、実に速い。われわれが外部世界を認識する情報がグローバル化し、大量になっているからでしょう。米国にもわれわれにも意外だったトランプ大統領の当選が、数年前にも思えます。半年の時間しかたっていないのです。

北部九州では、世界的な異常気象がもたらす豪雨のため、地盤が緩み、山崩れ、土砂災害の恐れが高まっているようです。NHKが深夜番組で警告し続けています。

【再びの北のミサイル】
都議会選挙で自民党が大敗し、北朝鮮は、北米大陸に接近するとも見られるICBM（大陸間弾道ミサイル）の実験を行いました。落下のときの大気との摩擦熱で隕石のよう燃えるか、セラミックでの耐熱処理があるかは不明です。

数千度の温度への耐熱性がないと燃え尽きて、有効なミサイルにはなりません。小型核を搭載できるかどうかも不明です。おそらくこの2つの機能はないのです。

【開戦はない】
それでも、トランプ大統領が仕切った「レッドライン」には接近しています。北朝鮮の金正恩委員長は、「米国は攻撃を仕掛けない」と考えいます。開戦になれば、報復でも、至近のソウルに、米兵とその家族も含み、数十万人の犠牲者が出るからです。韓国では、ミサイルに対する事前の避難もできないからです。このため韓国でも、「開戦はない」と見られています。

トランプ大統領が北朝鮮危機を煽ったのは、38％と低迷する支持率を高める目的でした。戦争や危機に直面すると、米国の大統領の支持率は大きく上がるからです。

【理由：金融封鎖をしていない】
米国が開戦を決断するつもりなら、金融封鎖をし、輸出入も禁じます。金融封鎖が行われると、貿易代金の支払いができなくなるため、輸出・輸入は途絶します。中国も、石油は無償で輸しないからです。


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…（記事全文12,977文字）