□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年2月14日第136号 ■ ============================================================== 日中関係打開を米国にすがる安倍首相 ============================================================== きょう2月14日の読売新聞が見逃せないスクープを書いた。 それはGWにも予定されている安倍首相の訪米時の首脳会談後に、日米同盟強化を打ち出す共同文書を発表するが、その文案調整を日米両政府が急いでいる、という記事だ。 その読売新聞の記事で注目すべき点は、日米同盟の結束を強調する事で戦後70周年におけ中国、韓国の安倍首相に対する批判を牽制する狙いがある、とはっきり書いているところだ。 そして、そのために、安倍首相は来日中のトニー・ブリンケン国務副長官と首相官邸で会談し、ブリンケン国務副長官が会談後に日米防衛新指針やTPPについて協議した日本の記者団を前に語ったと報じられていることだ。 会談内容をバラして安倍首相に圧力をかけているのだ。 これから4月末までのあいだに、安倍首相は対米従属に徹し、TPPにしても日米防衛新ガイドラインにしても、そして辺野古移転にしても、何でも米国に譲歩するだろう。 そのために、野党の弱体化をいいことに、猛烈な勢いで強行突破する。 それにしてもと思う。 あれだけ米国からの自立を声高に語っていた安倍首相だ。 オバマ大統領を悪し様にいい、安倍首相の歴史認識に「失望した」オバマ大統領に我々は失望した、とまで安倍側近が言っていたのに、この変わり様はどうだ。 就任したばかりの馴染みうすい国務副長官ごときに、安倍首相以下、岸田外相、斉木次官などが雁首をそろえて会談し、それでいてまだ安倍訪米の公式発表は出来ないままだ。 安倍政権の下で、日米関係はここまで従属的になったという事である。 ─────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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