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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

日中関係悪化を決定づけた2013・12・26の安倍靖国参拝
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年2月14日第134号 ■   ==============================================================   日中関係悪化を決定づけた2013・12・26の安倍靖国参拝  ==============================================================  きのう(2月13日)、私はわけあって上京し、中国大使館に程永華駐日大使を表敬訪問した。  その時大使の口から思いがけなく次のような話をこの耳で聞いた。  それまでも安倍政権の下で日中関係は悪かった。しかし、それでも何とか改善しなくてはいけないという認識を日本の外務省と共有し、来年(つまり今年)の終戦70周年を関係改善の中で迎えようと交渉を重ね、ついに岸田外相と合意し安堵した。ところがそれからわずか6日後に安倍首相の靖国参拝を知った。これで日中関係は決定的に悪化する事になった。私の驚きと怒りは言葉では言い尽くせないほどだった・・・  安倍首相の靖国参拝が、習近平主席が崇拝する毛沢東追悼記念式の直後に行われ、習近平主席の顔に泥を塗り、激怒させたことは、既に当時の一部報道で紹介され、私もそのことをこのメルマガで書いた。  しかし、程永華大使と岸田外相の間で関係改善の努力が実を結ぼうとしていた直後に靖国参拝が行われ、程永華大使の面目を潰したという話は初めて知った。  この話が事実なら、そして私は程永華大使が私にウソをつく理由もメリットも、程永華大使にはまったくないと思うが、日中関係悪化の責任は100%日本側にある。  よくも中国側はここまで辛抱しているとすら思う。  かつて民主党政権時に野田首相が、胡錦涛主席から尖閣国有化だけは止めてくれと言われたにも拘わらず、その直後に国有化宣言をして胡錦涛失脚の引き金を引いたといわれたことがあった。  再び同じ誤りを繰り返していたのだ。  いや、誤りどころではない。  外交の信義に背くこれ以上ない非礼、無礼だ。  しかも岸田外相は程永華大使と合意までしていたというのだ。  安倍首相が靖国参拝をするだろうということを知っておきながら、程永華大使と関係改善の交渉を続け、合意までしたとしたら、岸田外相の責任は計り知れない。  それを知らされないま交渉を続け、合意までし、その後安倍首相の靖国参拝を知らされ、それで辞表を叩きつけなかったのなら岸田という政治家は政治家失格の腰抜けだ。  その同じ顔触れが今度は安倍談話で三度目の裏切りをおかそうとしている。  日中関係のさらなる悪化は国民のあらゆる利益を損なうことになる。  安倍・岸田の責任は計り知れないほど大きい。  保身のために、それを許す外務官僚の責任は万死に値する(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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