□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年2月10日第127号 ■ ============================================================== 安倍首相は安倍談話で自滅するだろう ============================================================== イスラム国対策でほとんど自滅しかかっている安倍首相だが、安倍首相にとってはもっと深刻で、早く結論の出る問題がある。 それが安倍談話だ。 イスラム国問題は最大の問題だが、しょせん、それは米国の問題だ。 しかし安倍談話はちがう。 侵略国という当事国の問題であり歴史認識の問題だ。 相手はアジアの隣国である中国と韓国に関わる問題だ。 しかも8月15日という期限が切られている。 そして、その安倍談話について、どうやら安倍首相は致命的な失敗をおかそうとしている。 2月7日の毎日新聞「これまで これから 戦後70年」というコラムで、次のような首相側近の自民党議員の言葉が紹介されていた。 「(・・・侵略とかお詫びというキーワードに直接ふれず全体としてという表現で棚上げすることについて)政治家・安倍晋三の神髄である『戦後レジームからの脱却』に全力を傾けるためだ。70年談話では脱却の象徴ともいえる憲法改正にも言及するだろう・・・」 おどろくべき正直な発言だ。 そう思っていたら、萩生田光一特別補佐が9日のBSフジの番組で語ったと言う。 与党内の事前協議は不要だと。 もちろん与野党の協議など問題外だということだ。 どいうやら安倍首相は安倍談話について聞く耳を持たないようだ。 しかし、私はこれを大歓迎する。 安倍首相の談話は安倍首相一人に責任を取らせたほうがいいのだ。 侵略とお詫びの言葉を一切使わない談話を発表すれば、かつての日本の歴代首相談話からのあきらかな後退だ。 さらなる中国、韓国との関係悪化は必至だ。 それだけではない。 いまの国際状況の中では、修正主義はスケープゴートにされる。 日本は悪者になって世界から孤立する。 いくらなんでも安倍首相はもたない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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