□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年2月10日第126号 ■ ============================================================== 翁長沖縄県知事に会わなかったキャロライン・ケネディ大使 ============================================================== 少し前の事だが、2月6日の産経新聞、東京新聞などが小さく書いていた。 「沖縄県の翁長雄志知事は5日、外務、防衛両省と在日米大使館を訪れ、米軍普天間飛行場を5年以内に運用停止し、県外に移設するよう求めた・・・両省とも大臣、副大臣は応じなかった」と。 記事はいずれもここで終わっている。 それはキャロライン・ケネディ米大使が翁長知事に会わなかったという事だ。 日本政府が翁長知事を無視しようとしている事はもはや周知の事実だ。 だから防衛大臣や副大臣が翁長知事に会わなかった事には驚かない。 安倍・菅政権の卑劣さをあらためて思い知るだけだ。 しかし、ケネディ大使までも面会を避けすれば、これを黙って見逃すわけにはいかない。 ケネディ大使は日本にいなかったのか。 そんな事はない。 テロとの結束を求めて中谷防衛相を訪れている。 政治とは無関係なイベントにはやたらに姿を見せている。 その気になれば翁長知事に会えない筈はない。 明らかに翁長知事を避けているのだ。 とんでもない非礼な大使だ。 もちろんケネディ大使ひとりの個人的判断ではない。 米国政府の判断で会わせないのか、場合によっては日本政府が米国政府に頼み込んで会わせないようにしているのだ。 それであればなおさらだ。 翁長知事は何度でもケネディ大使に会えるまで面会を求め続けるべきである。 そして直訴するのだ。 ケネディ大使の尽力で米国政府が辺野古県外移設を認めるようにして欲しいと。 まさか、沖縄の住民が体を張って反対し続け、強行しようとする日本政府との間で流血寸前まで至っている事をケネディ大使が知らないはずはない。 沖縄の自然が破壊され、ジュゴンの棲息が危険にさらされている事をケネディ大使はどう思うのか。 それらをケネディ大使に会って直接に訴えるために、何度も何度も面会を求め続けるのだ。 それでもケネディ大使が面会を拒否し続けるなら、傷つくのはケネディ大使だ。 ケネディ大使は翁長知事に会わざるを得なくなる。 そして、もしケネディ大使に面会することができれば、その時こそケネディ大使に直訴し、ケネディ大使の対応ぶりを国民に知らせるのだ。 メディアは書かざるを得ない。 ケネディ大使は苦しい立場に追い込まれる事になる。 しかし、その苦しみは、沖縄が味わって来た苦しみに比べれば比較にならないほど小さい。 沖縄はケネディ大使に苦しんでもらう権限を十分すぎるぐらい持っている(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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