□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年7月25日第533号 ■ ============================================================== ホルドレン大統領補佐官の訪日から目を離すな(2) ============================================================== 私は7月19日のメルマガ第514号で、オバマ大統領補佐官で 福島原発事故担当のホルドレン補佐官が来日する事を書いた。何をしに 来るのか、、目を離すな、と。 とっくの昔に来日しているはずなのにその情報が見当たらない。 そう思っていたら7月25日の朝日新聞がインタビュー記事を掲載して いた。 そこで彼が述べている事は二つだ。 ひとつは「気候変動に対処するために、(米国は)原子力を選択肢 一つとして使い続けるべきだというのがオバマ大統領の立場だ」、 「我々は原子力が唯一の選択肢だとか、最善の選択肢だと述べている わけではない、どんなエネルギーにも長所と短所があり、選択肢が多いほど、 (温暖化の)課題には対応しやすくなる」、ということだ、と。 すなわち原発の全廃は目指さない。自然エネルギー拡大をめざすという ことだ。 二つは福島原発事故から80キロ圏内の退避勧告を米国は今でも継続 していることについて述べている。「我々は将来どんな事態の悪化が起こり うるかを考えて判断したが、日本政府はおそらく、実際に何が起きたかで 判断した。住民退避による混乱と、残留を続けた場合に受ける被害の可能性 の間でバランスを取る必要があったのだろう・・・」 これは国民の安全第一と考える米国と日本は違うが、政権維持のために 現実的対応をとった菅政権に理解を示したということだ。 この二つの発言から何が推測できるか。 米国も日本と同様に日本に対する様々な考えの違いがある。 いわゆる冷戦的発想から日本を見るリチャード・アーミテージやマイケル・ グリーンらからすれば、左翼的菅政権は歓迎できない。 しかしオバマ大統領とその側近にとっては必ずしもそうではない。 菅政権を支えて米国再生に利用できればいいのだ。何でもいう事を聞く 菅首相はむしろ日本が保守化、タカ派に向かうより都合がいいのだ。 ホルドレンのカウンターパートは細野豪志原発担当相だ。 細野氏こそ菅首相が後継者と考えて売り込んでいる人物だ。 菅首相の最大の関心事は自分が辞めた後の日本の政治だ。 自分が辞めた後も小沢とか鳩山とか仙谷とか、谷垣とか、古い政治家が 居残ることは許せない。 一挙に世代交代をはかって自分とともに葬り去ってしまうことだ。 その為には米国に助けてもらう必要がある。 そのためにはホルドレンのいう事に従って原発事故処理を行い、細野氏の 次期総理についてオバマ政権の了承を取り付けたいということだ。 ホルドレンの訪日の目的についてメディアは何も書かない。 だから私は勝手にそう解釈する。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com まで直接にご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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