□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年7月25日第531号 ■ ============================================================== 菅首相は防衛政策にもっと関心を払うべきだ ============================================================== 国民に代わって防衛省を監視続け、貴重なスクープを連発する ジャーナリストはこの人をおいて他にいないと私は勝手にそう思い 込んでいる。 東京(中日)新聞の編集委員である半田滋氏のことである。 その半田氏が7月24日の東京新聞で警告を発していた。 次期戦闘機(FX)については、米ロッキード・マーティン社の F35戦闘機になる事でほぼ決まりだという。 平和な日本だから実戦で使うことはまずあり得ないけれど、武器は 最強なものにこしたことはない。そう主張する防衛省、自衛隊にとって 米国の最新兵器は究極の贅沢な玩具である。 その贅沢な玩具の一つとして航空自衛隊が欲しくて仕方がなかったのが 見えない戦闘機ステルスF22であった。 しかし米国議会の拒否にあってそれが導入できなくなって、それに かわる次期戦闘機選びで迷走を続けていたことは、日本の防衛政策に少し でも関心のある者なら知っているはずだ。 武器選びでは一つだけはっきりしている事がある。 それは米国の武器でなくてはならないということだ。防衛省はもはや 米国の軍需産業から離れるわけにはいかない。 外務省が対米従属外交から離れられないのと同じだ。 それが国益に叶うものであればいい。 しかし実態はそうではない。あの田母神元航空幕僚長が繰り返し公言して いるように、武器の価格はあってなきがごとしだ。血税が米軍需産業に吸い 取られて来た。もちろんその一部は誰かの懐にも入っている。 それだけではない。戦闘機そのものの性能を試さずに米戦闘機を購入しよう としている。ついにここまで来たのだ。 それでいいのか、というのが半田氏が今回のスクープ記事で国民に伝え たいことである。 日本が導入を予定している約40機の次期戦闘機の予算総額は1兆円に のぼる巨額の航空商戦の的だ。 ロッキード社のほか、米ボーイング社、欧州のユーロファイター機の三種の 中から年内にも決定されるという。 当然のことながら選定に際してはこれまで実際に飛ばして運動性能を試して きた。 ところが今回に限って飛行審査を省略して書面審査で決めるという。 「飛行審査で分かるのは操縦士の感覚的なもの。必ずしも行なう必要はない」 と防衛省幹部は強調しているらしい。 それではなぜこれまで飛行審査を繰り返して来たのか。 しかもF35については米国の行政監査院(GAO)が今年4月、「飛行試験 で能力の4%が証明されたに過ぎない」と苦言を呈しているほど開発が遅れて いるという。 半田氏は書いている。 防衛省が飛行審査を選定条件にすれば、他国で導入実績もある他の二機種に 負けてF35は脱落しかねない。そこで飛行審査が消えたとの見方が関係者から 示され、「FXは出来レース」との批判が強まっている、と。 こんな形で税金が一兆円も使われていいのか。 ただでさえ東日本大震災復興資金や原発補償で巨額の資金が必要となる。その ツケは国民に回される。 防衛省とロッキード社の間に何があるのか。 北沢防衛大臣は何をやっているのか。 それを許す菅首相は国民の事を考えているのか。 菅首相の仕事は原発問題だけではない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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