□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年5月23日発行 第182号 ■ ───────────────────────────── 民主党政権の閣僚におごりはないか ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 口蹄疫問題で赤松農水相のゴルフ疑惑が騒がれた。テレビが「裏づけ取材が不十分だった」と謝罪した。 これが誤報だったら謝罪だけではすまない。 しかし赤松大臣は「怒りに震えている。あり得るわけがないない」と全面否定しているものの、いまひとつ 迫力がない。 なぜか。それは今度の外遊には文字通り連休を利用した遊び旅行の要素があったからだ。全面的にメディアを 批判できない弱みがあるからだ。 さすがに民主党たたきの産経新聞だ。5月22日の紙面でひとり執拗に書いていた。外遊日程を精査すると 空白の日がある。農水省に問い合わせても詳細な日程は「いえない」という、と。 鳩山・小沢民主党政権擁護の日刊ゲンダイ5月22日号もこう書いていた。 「大臣不在で動きにくいのはわかりますが、役人の側にも主体的に取り組もうという姿勢はみられませんでした」 (農水省事情通)、と。 口蹄疫対策が難しい事はわかる。しかし、政治家も官僚も緩みがあったことは事実だ。それにもかかわらず、 批判されることは何もない、と居直る赤松農水相におごりはないか。 亀井静香郵政担当相は21日の閣議後の記者会見で、米国や欧州が郵政改革法案に批判を強めていることに ついて次のように発言したという(5月22日朝日)。 「異常な対応だ。同盟国ならもうちょっと冷静に対応すべきだ」、と。 それは違う。米国や欧州が世界貿易機関(WTO)の大使級会合で外国企業との優遇格差を持ち出して 日本の郵政改革案を非難する事は、国際ルールに従った国益実現のための正当な主張だ。提訴さえも出来る。 亀井大臣はそれに耐えられる改革案を作らなければならない。 今の改革案は耐えられるのか。官僚たちは今の郵政改革案でWTOという経済交渉の場で勝てるのか。 何よりも亀井大臣はWTO交渉についての知見を持っているのか。 「異常な対応だ」、「冷静に対処すべきだ」などという感情的な言葉で一蹴する亀井大臣に、連立政権の 大臣としてのおごりはないか。 赤松大臣や亀井大臣に限らない。 鳩山民主党連立政権がここまで急速に国民の支持を失ったのは、国民の支持を得て革命政権を達成したという 当初の意気込みまでは良かったけれど、それに十分対応できなくなったにもかかわらず、その非を認めようと しない、根拠なきおごりにあると思う。 開き直って済まされるには、日本が直面している内外の問題はあまりにも大きくなりつつある。 国民にとっては深刻な事態になりつつある。 ____ 天木直人のメールマガジン 2010年5月23日発行 第182号

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