… … …(記事全文4,991文字)こんにちは、吉野愛です。
北半球において冬至は太陽の力が一番弱まった日です。夏至の日と比べると、日照時間は北海道の根室で約6時間半、東京で約4時間40分もの差があります。古の人はこの日を境に太陽が再び甦ってくると考え、太陽が生まれ変わる日と捉えていました。実際には太陽の位置は冬至から3日間動かず、その後1度ずつ位置が動きます。磔刑にされて死んだイエス・キリストが三日目に復活したことを記念する復活祭は、このことが由来であると言われています。
契約の世界において、合意解除の3日間というルールも、このような三日間太陽が不動であることが由来なのかもしれません。なんせ債務の免除など、金融に関する法律は古代から存在して現在にまで引き継がれているのですから。
目次
● 鍵の権限の消失
● 死者の名前
● ストローマン理論
未来への羅針盤
吉野愛(文筆家、国際政治研究者)