… … …(記事全文3,358文字)もう一か月以上前になるのだが、この4月22日、名古屋地裁から「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告(25歳)に詐欺幇助罪と詐欺罪で懲役9年、罰金800万円の判決が出されている。
詐欺幇助罪は、SNS上で恋愛詐欺のマニュアルを販売したことにより、詐欺罪はマッチングアプリで知り合った中年男性から多額のお金を詐取したことによる。
たとえば横浜市の50代の男性に「会社の立ち上げに失敗した」「滞納した家賃の支払いに困っている」などともちかけ、2021年3月から2023年8月までに6回にわたり、計5200万円ほどを銀行口座に振り込ませている。
茨城県のやはり50代の男性には「親と縁を切りたい。養育費を返さないといけない」「借金を払えば、(あなたと)同居できる」などとし、2023年4月~8月の間に計3800万円を詐取。同男性は生命保険を解約するなどして工面している。
このようにして少なくとも男性3人から1億5500万円を詐取し、おそらく数十人の男性から総額で2億から3億円の被害額があるのではと考えられている。
頂き女子としての活動の原点は、彼女が風俗に勤めていたとき、ホストクラブの支払いに困り、客から援助してもらったという成功体験にあるようだ。
こういう店を通さず、客から直接お金を受け取ることを「裏引き」と言い、彼女も最初は「裏引き女子」と名乗っていたが、自身の造語として「頂き女子」を名乗るに至ったのである。
詐欺のカモにしやすい男性、彼女曰く「おぢ」の見分け方も風俗時代に培っている。
・寂しい人、精神的に満たされていない人
・趣味もなく、生きる意味が見出せない人
・人に頼られたことがない人
・女性経験とか女がらみが少ない人
・借金経験あり
・LINEの返信の早い人
などだ。
そうして実践に移るが、あくまでマッチングアプリで知り合っただけの存在であり、実際に会うわけではない。
もちろん肉体関係もない。
それなのにどうして多額の金額を貢がせることができるのだろうか、誰しも一番知りたいのはそこだろう。
購読するとすべてのコメントが読み放題!
購読申込はこちら
購読中の方は、こちらからログイン