… … …(記事全文2,941文字)読者からのリクエストのテーマ。
『継続は力なり』という言葉は、この時代は死語に近いが、成功者、歴史に名を残した有名人は同じ仕事を生涯続けているものだ。
例えば、貧乏だったが名を残している画家は、ずっと絵を描いていて、途中で絵を描くのを辞めて、何か別の趣味で遊んでいたり、「引退宣言」のような事をして画材を棄てて、また絵を描いたかと思うと、また辞めて遊びに行っていた、なんて事はしていない。
若くして亡くなったが、画家のエゴン・シーレですら、そうだ。
彼は女好きのイケメンだったが、ベッドの中でも、自分の恋人をスケッチしていた。
才能があり、その仕事に対する情熱があったから、後年、認められたのかもしれない。正確には、亡くなる前に評価されていた。
揚げ足を取られるから、いちおう書いておくが、引退、また復帰が許されるのはプロレスのようなそれが当たり前になっている世界と、人気のある人物が病気や高齢で引退。ところが、体調が回復して復帰。という場合だけで、それ以外の人が、「辞めた」「やっぱりまたやる」を繰り返すのは最悪だと言っておく。
さて、何が最悪なのか。
男らしく生きれば成功する ~君たちは悔しくないのか~
里中李生(作家)