━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 年3000冊読破の読書王! 中島孝志の読む!通勤快読 宅配便 2017年6月23日 ウェブで読む:http://foomii.com/00080/2017062300000039550 EPUBダウンロード:http://foomii.com/00080-40146.epub ─────────────────────────────────── 日活の黄金時代を築いた監督の一人が斎藤武市でした。『南国土佐を後にして』の監督ですよ。 原作川内康範。のちの渡り鳥シリーズの原型になった映画です。 地方ロケで祭りあり歌ありアクションあり、キャストも小林旭さん、浅丘ルリ子さん、金子信雄、南田洋子と豪華でしたね。 この映画のヒットのご褒美で日活が斎藤に用意したのが『人形の家』(59年)という文芸映画。やっぱりヒットしませんでした。その2か月後に『ギターを持った渡り鳥』を第1作とする〈渡り鳥〉シリーズが始まります。 日活はダイヤモンドラインの主演作を毎月ローテーションで製作していきます。 典型的なワンパターン、地方都市にふらりと現れ、地元を牛耳る悪玉と対決し、可憐なヒロインの慕情を断ち切り、去っていく、というもの。『渡り鳥いつまた帰る』『赤い夕陽の渡り鳥』『大草原の渡り鳥』(以上60年)と、荒唐無稽なストーリーなのに詩情がありました。 『シェーン』みたいなバタくさい股旅物なんですが、小津組の流れを汲む松竹伝統のカラーを背負って日活にきたからですよ。小津先生に見せても恥ずかしくない映画を撮ろう、とずっと思っていたはずです。… … …(記事全文3,148文字)
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)