━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/05/27 名張毒ぶどう酒事件にみるこの国の前近代性 第239号 ──────────────────────────────────── NHKの日曜討論司会者の島田敏男氏を直ちに更迭するべきである。 放送受信者はNHKに電話を入れて、島田氏の更迭を求めるべきである。 「みなさまのNHK」を標榜するNHKであるなら、放送受信者の意見に耳を 傾けるべきである。 5月27日放送のNHK「日曜討論」 民主党の前原誠司政調会長が出演した。 番組エンディングの十秒を使って島田敏男が質問した。 週明けに野田佳彦氏と小沢一郎氏の会談がある。すっきりくっきり方針を出せ るか。 前原氏は野田氏の方針はすっきりくっきりしていると答えた。 これに対して、島田敏男が「とげを抜くことができるということか」と発言し て番組が終了した。 「とげを抜く」という発言は尋常でない。 島田氏の発言を問題発言としてBPOに提訴するべきである。 言うまでもないが、話題とされているのは消費増税問題である。 私は『消費増税亡国論』と題する著書を上梓して、この問題を追及している。 誰が正しくて誰が間違っているのかは明白である。 野田氏が間違っており、正論を述べているのが小沢一郎氏である。 三つの理由は本ブログ、メルマガに繰り返し記述してきたから詳細を再論しな いが、①民主主義のデュープロセスに反している、②「社会保障・税一体改 革」でない「単なる消費増税」になっている、③経済を破壊させないことに対 する対応が示されていない、というのが、消費増税提案を撤回すべき理由であ る。 とりわけ、①の問題が重い。野田氏自身が「シロアリを退治しないで消費税を 上げるのはおかしいんです」と声を張り上げてきた。… … …(記事全文6,385文字)
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
植草一秀(政治経済学者)