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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

石破氏は総裁選の争点を森友・加計疑惑一点に集中せよ
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月9月1日595号 ■    =========================================================     石破氏は総裁選の争点を森友・加計疑惑一点に集中せよ   =========================================================   きょうから9月1日に入る。  いよいよ政局の中心は9月20日の自民党総裁選に絞られる。  予想通り野田聖子が出馬を断念して、いよいよ安倍・石破の一騎打ちが始まる。  下馬評は安倍首相の三選間違いなしだ。  勝敗だけを見ればその通りだろう。  しかし今度の総裁選の見どころは勝敗ではない。  安倍首相の戦い方であり、勝ち方だ。  安倍首相は、現職首相でありながら、しかも1強でありながら、あらゆる手を使って、なりふり構わず勝ちに行っている。  勝つだけではなく、圧勝して石破氏を葬り去ろうとしている。  なぜか。  それは石破氏が、安倍首相の最大の弱点である森友・加計疑惑を総裁選で追及しようとしたからである。  野党の追及を乗り切り、これでやりたい放題だと思っていたところに、こともあろうに自民党の中からそれを追及する者があらわれ、しかも総裁選の論争点にしたからだ。  安倍首相にとってこれほど腹立たしい造反はない。  その安倍首相の心中を、発売中の週刊ポスト(9月7日号)が、安倍側近の言葉を引用して次のように書いている。  「総理は石破氏が総裁選で森友・加計学園問題を蒸し返そうとしていることに腸(はらわた)が煮えくり返っている。石破氏に味方した者も許さないつもりだ」と。  とんでもない発言だ。  腸が煮えくり返っているのは国民のほうだ。  なにしろ森友・加計疑惑に納得していない国民が、私を含めて7割以上もいる。  彼らは安倍首相が我々の血税を私物化し、それがばれてもウソを言い続けて逃げ切ろうとしていることに、いまでも腸が煮えくり返る怒りを持ち続けている。  そこにきて、安倍側近がばらしたこの安倍首相の卑劣さと傲慢さだ。  この安倍側近の言葉を知って、腸が煮えくり返らない国民はいないだろう。  ならば石破氏は、今度の自民党総裁選で森友・加計疑惑に一点集中して安倍政治を正すべきだ。  安倍政権の内外政策の失敗を追及するのもいいだろう。  どれ一つとっても論争に勝てる。  しかし、そんな政策論争よりも、国民にとっては森友・加計疑惑追及の方がよほど関心がある。  なぜなら、誰が見てもわかりやすく、そしてそれをごまかす安倍首相の答弁が、みっともないほど嘘だとわかるからだ。  もはやルビコンを渡った石破氏だ。  自民党総裁選に負けて、子分ともども叩き潰ぶされる石破氏だ。  森友・加計疑惑追及に一点集中するしかない。  そうすれば、安倍首相はたとえ三選されようとも、森友・加計疑惑から逃れられずに死に体になる。  無意味なインド、ニュージーランド外遊に逃げ込んで、石破氏を支持しないなら、小泉進次郎のいかさまぶりに国民は気づく。  今度の自民党総裁選は、日本の政治を大きく変えるきっかけになるかもしれない。  それこそが石破氏の最大の功績である。  そのことに石破氏は気づかなければいけない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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