Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「非核化」も「拉致」も議長声明から削除されたのは当然だ
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月8月7日第545号 ■   =============================================================   「非核化」も「拉致」も議長声明から削除されたのは当然だ  =============================================================  草案にはあった北朝鮮への完全かつ検証可能で不可逆的非核化の文言が、6日に発表された最終声明から削除されたという。  おまけに拉致と言う言葉もなくなっていたという。  このことを、きょうの各紙が驚きを持って報じている。  やはり河野外相は相手にされなかったということだ。  しかし、私がここで書きたいのは、その事ではない。  最終声明に盛り込まれなかったことは、メディアが報じるほど衝撃的なことではないということだ。  きょう8月7日の朝日がアセアン外交筋がこう話したと書いている。  「ARFには北朝鮮や中国がいることを忘れてはいけない」と。  私は繰り返し書いてきた。  アセアンの参加する会議はコンセンサスを重んじる。  一カ国でも強く反対するとその声を取り入れざるを得ない。  だからこそ、アセアンのほとんどの合意文書は最後は玉虫色に終わり、参加国の一カ国でも強く反対すると、最後は削除するしかないと。  これはアセアンコンセンサスなのである。  日本の外務省がそれを知らないはずがない。  知っていながら、無理やり拉致や非核化を強引に盛り込ませようとした安倍・河野外交がお邪魔虫だったのだ。  国連安保理でさんざんそれをやって来た米国は、それを知っているから、アセアンではあっさり引き下がる。  メディアが大げさに書く話ではない。  はじめからこうなることはわかっていたはずだ(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年4月19日に利用を開始した場合、2024年4月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年5月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、ドコモケータイ払い、auかんたん決済をご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

銀行振込では、振込先(弊社口座)は次の銀行になります。

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する