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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

安倍暴政は安倍首相の偏差値コンプレックスの裏返しである
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月1月26日第85号 ■   ==============================================================     安倍暴政は安倍首相の偏差値コンプレックスの裏返しである  =============================================================  国会が始まって、また安倍首相が憲法違反の発言を連発している。  専守防衛は憲法9条にのっとった大原則だと言いながら、巡航ミサイルなどの敵地攻撃兵器の導入は憲法上許されると、支離滅裂な強弁をくり返している。  しかも、居酒屋談議ではない。  立法府の象徴である国会の、しかも本会議の代表質問の答弁の中でだ。  あの安保法制の議論の時もそうだったが、こんな議論がまかり通る世の中になって、いま大学の憲法の授業は、憲法9条についてどう教えているのだろうかと、思う。  どういう答弁を書けばよい点数がもらえるのかと思う。  まるで安倍首相は学問を否定しているごとくだ。  学問などクソくらえだ。  権力を握っているものが一番偉い。  権力こそすべてを屈服させられる。  安倍暴政を見ていると、安倍首相はそういわんばかりだ。  そして、この私の思いは、きょう発売の週刊フライデー最新号(2月9日号)の「加計学園 偏差値最下位レベルで学生が来ない!」という記事を見つけて、確信に変わった。  まるでパズルの最後の一片が見事にはまったごとくだ。  学問を否定するのも、人事を使って東大出の官僚たちを屈服させるのも、その逆に、偏差値の低い加計学園を優遇するのも、裏を返せば、安倍首相の低い偏差値コンプレックスの裏返しに違いない。  断っておくが、私は学歴主義を支持しているわけではない。  それどころか、学歴偏重主義こそ、日本を歪めて来た悪しき風潮であると考える一人だ。  しかし、残念ながらこの国は、今でも厳然たる学歴主義社会だ。  その証拠に、受験の季節になると週刊誌が大学入試情報を売り物にして特集記事を組む。  皆が喜んでそれを読む。  学校教育を軽視して塾に走る。  いまでも官僚たちは旧帝国大学出身者で牛耳られている。  民間企業でさえそうだ。  この国の支配者層は、職を超えて学歴で結びついている。  今度駐米大使になる杉山前外務次官が早大出身であることが何かにつけて取りざたされるほどだ。  安倍首相の祖父も、祖伯父も東大出の官僚だ。  どうせコネで入るのだから私大でも、もっとましな私大に入れなかったのかと陰口をたたかれる。  拉致交渉担当の北朝鮮の宋日昊大使は、かつて日本記者の前で、安倍首相の学歴を揶揄した。  学歴が低い首相で官僚たちが一目を置いたのは田中角栄ぐらいだ。  そして、その田中角栄さえも、官僚に配慮せざるを得なかったし、当初こそ今太閤と持ち上がられたが、最後は金権政治家として貶められて失脚した。  もし彼が東大出の首相であれば、警察や司法の官僚たちは、先輩、後輩の誼で守っただろう。  繰り返して断っておくが、私はそんな学歴偏重の世の中は良くないと思っている。  受験競争ほど子供の教育を歪めるものはない。  安倍首相もその意味で偏差値偏重の世の中の犠牲者だ。  そうであれば、正しく、偏差値万能の世の中を変えなくてはいけない。  日本の世の中を支配している偏差値の高い連中を、彼らが納得する形で、従わせて、日本を正しく変えて行かなければいけないのだ。  しかし、権力を私物化して「悪だくみ」するようではだめだ。    それが見つかってもごまかそうとし、官僚たちを、権力にものをいわせて「黒を白」と言わせている様では、一時的には奏功しても、あるいは一握りの官僚たちには通用しても、必ず面従腹背の官僚組織にしっぺ返しを受ける。  そろそろ、その時期が近づきつつあるような気がする(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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