□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年3月30日第270号 ■ ============================================================== カストロ議長健在なり! ============================================================== 久しぶりに痛快な記事を見つけた。 カストロ議長がオバマ大統領のキューバ訪問を批判したという。 カストロ議長とはもちろんフィデル・カストロ前議長の事である。 1959年にキューバ革命を起こし、2008年に実弟のラウル・カストロに議長の座を渡すまで、文字通りキューバを率い、米・キューバ関係の歴史を担って来たキューバの父の事である。 オバマ大統領が自らの実績づくりのためキューバとの国交回復を宣言し、鳴り物入りでキューバ初訪問を行った時、私はてっきりフィデル・カストロが出てくると思っていた。 しかし、終始オバマ大統領の相手をしていたのは、弟のラウル・カストロ現議長だった。 フィデル・カストロが死んだという話は聞いていなかったので、てっきり病床にあって出て来ることが出来ないのだろうと思っていた。 フィデロ・カストロとの会談なくしては、オバマの歴史的訪問も気の抜けたビールのごとくだ。 そう思って、オバマのキューバ訪問などすっかり記憶から消えていた。 ところがきょうの各紙が報じるニュースを見て知った。 カストロは生きていたのだ。 それどころかカストロ節は健在だった。 カストロはオバマ訪問時には、意図的に姿を見せなかったのだ。 キューバの共産党機関紙であるグランマに3月27日で寄稿し、オバマのキューバ訪問を手厳しく批判したという。 オバマがキューバ国民に向けて「過去を置き去り、共に未来を見ようと」と呼びかけた事に対し、過去の米国の武力侵攻などを「決して正当化させない」と反論し、経済や人権面での支援を表明したオバマに対し、「贈り物は要らない」と一蹴したと言う。 カストロ議長健在なり! 口先だけで8年間を終えようとしているオバマとは「役者が違う」とはまさしくカストロ議長の為にある言葉である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)