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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

いまでも自衛隊に影響力を行使している旧陸軍将校の存在
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年3月25日第256号 ■   ==============================================================   いまでも自衛隊に影響力を行使している旧陸軍将校の存在  ==============================================================  きょう3月25日の毎日新聞が小さく報じていた。  きのう3月24日に東京都内で安保法の是非をめぐるシンポジウムが開かれたと。  これだけなら、どこにでもあるシンポジウムだ。  なぜそのシンポジウムが記事になったのか。  その毎日新聞の記事は書いている。  元防衛官僚幹部である柳沢協二氏(元内閣官房副長官補)と元陸上自衛隊幹部である番匠幸一郎氏(前陸自西部方面総監)ら元将官が論戦を戦わせたと。  なるほど。  防衛省の文官と制服組が、3月29日から施行される安保法の評価について、正反対の評価をしたのだから、新聞記事になるわけだ。  しかし、私がその記事で注目したのは、そこではない。  この誰がこのようなシンポジウムを主催したかである。  その記事によれば、主催者は、旧陸軍将校と元陸上自衛隊幹部でつくる公益財団法人「偕行社」となっている。  わが目を疑った。  旧陸軍将校がいまでも影響力を持っているのだ。  たしか番匠幸一郎氏も旧帝国軍人の子息であるはずだ。  これこそが、私がかねてから指摘して来た、「自衛隊幹部には今でも旧帝国軍人気取りの幹部が存在しているのではないのか」という懸念を裏付ける動かぬ証拠だ。  おりから、安倍首相による新安保法制の下で、自衛隊幹部が、晴れて我が国の安保政策の企画・立案に主導的役割を担うようになった。  シビリアンコントロールは無きに等しくなった。  その行き着く先は明らかだ。  このままでは、もはや日本は憲法9条を世界に誇れる日本ではなくなる。  誰かが、本気でそのような日本の大きな流れに、待ったをかけなければいけない。  それが出来るのはこの国の政治でしかないが、今の政治状況では絶望的である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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