□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年3月21日第243号 ■ ============================================================== やはり伊勢志摩サミットの大問題は世界経済問題だ ============================================================== きょう3月21日の日経新聞の経済面「核心」というコラムで平田育夫記者が「安倍議長の器量を問うC7」と題して書いている。 「毎年のお祭り行事と化して久しい主要7カ国(G7)首脳会議だが、5月末の伊勢志摩サミットは議長役の安倍晋三首相にとっては幸か不幸か、とても大事な会議になりそうだ・・・」 そういう見出しで始まる平田記者のその記事は、経済記者らしく、すべてが世界経済問題について書かれている。 そして、アベノミクスの金融緩和策が円安誘導ととられかねない日本は、サミットで苦境に立たされる、米国議会のTPP批准にも悪影響を及ぼしかねない、さりとて積極財政に舵を切ると、ただでさえ政治的に消費税増税見送りに傾いている時に、財政再建に逆行することになる、果たして安倍首相は伊勢志摩サミットで主要国の経済政策協調を実現できるのか、と。 こんな記事を読むと、やはり伊勢志摩サミットの最大の問題は、日本にとっても世界にとっても、経済問題であることがうなずける。 それにも拘わらず、中国包囲網や対ロ外相など、緊急必要性のないものまで、自らの野心に固執して、やりたいと張り切る安倍首相。 まさしく劣等生の受験勉強のごとくだ。 あれこれあせって手を出し、どれ一つ合格点を書けない落第生の典型だ。 不幸な伊勢志摩サミットとなること間違いない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)