□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　天木直人のメールマガジン２０１６年３月１６日第２３０号
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　　両親の人権を無視した「自白」映像の執拗な報道は行き過ぎだ

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　栃木県今市市で起きた小１女児殺害事件の被告取り調べに関して、取り調べの録音・録画が毎日のように報道されている。

　やりきれない思いだ。

　なぜこのような事が毎日のように報道されるのか。

　それは冤罪防止を叫び、検察の行き過ぎた取り調べを糾弾する側と、検察批判は楡衣であることを証明したい検察側のせめぎ合いがあるからだ。

　あらたに導入された裁判員制度の公正さを確保したい司法官僚の思惑があるからだ。

　しかし、このようなやり取りを執拗に見させられ、聞かせられる女児の両親の苦しみはいかばかりかと思う。

　取り調べの可視化は不可欠だ。

　しかし、それはあくまでも弁護側と検察の間の公正さの確保のために行われるべきであり、裁判員に限って公開さるべきだ。

　我々すべてが、そのような録音・映像を見る必要はない。

　被疑者の冤罪防止や、検察に対する行き過ぎた批判防止も重要であるが、被害者家族の人権尊重もまた等しく重要である。

　そういう声が起きる世の中であってほしい。

　メディアはその事を書くべきだ（了）

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編集・発行：天木直人

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