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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

天皇陛下が訪比でわれわれに伝えたかったこと 
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年2月3日107号 ■   ==============================================================   天皇陛下が訪比でわれわれに伝えたかったこと   ==============================================================  天皇陛下の今度の訪比で我々が学んだことは、あの太平洋戦争でフリピンが激戦の地であり、フィリピン人に多大の犠牲をもたらしたという史実である。それにもかかわらずフィリピンは日本を許したという歴史だ。  私はそれを知らなかったのだが、私ひとりではないはずだ。  多くの社説が書き、識者が書いていた。  私たちは学んだと。  そこまでは誰もが言ったり書いたりしたことだ。  しかし、天皇陛下が我々にもっとも伝えたかったこと。  それを、私は発売中の週刊朝日最新号(2月12日号)の記事を読んで知った。  元朝日新聞編集委員の岩井克己氏が書いている。  宮内庁関係者が明かしたという。  「1月に行くしかないでしょう」  昨秋の天皇陛下のこのひとことで1月29日ー30日の訪比が動き出したという。  諸般の事情で、1月のタイミングしかなかったが、一連の新年行事が続く1月の外遊は高齢の両陛下には過酷な日程になりかねなかった。  宮内庁幹部にとってはとてもお願いは出来なかったが、その天皇陛下のひとことで決まったというのだ。  戦争の記憶が被害者側のフィリピンですら急速に風化することに危機感を抱いた天皇陛下は、失われた人々のこと、ここで起きた事実を後世に伝えたい、という強い願いがあったというのだ。  岩井編集委員はその記事を次のように締めくくっている。  「高齢と多忙を押して現地に足を運ぶ両陛下。戦争体験の風化に抗して使者たちを悼み平和の尊さを訴える旅は、時間と闘い、体力と闘いながら生涯をかけて続けるとの強い決意が感じられる」と。  そこまでして天皇陛下がこのタイミングで何としてでも訪比したかった目的はなんだったのだろう。  私の答えはだだひとつ。  私が生きているうちは安倍首相に憲法9条を改憲させてはならない。  これだ。  天皇陛下の今回の訪比は、「日本国の象徴であり、日本国民統合の象徴」である天皇が、われわれにあてた究極のメッセージに違いない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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