□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年12月29日第1061号 ■ ============================================================== 「安倍首相はよくやった」と褒め殺せばいいだけの話だ ============================================================== 繰り返して書くように、今度の慰安婦問題の突然の「妥結」の背景に、米国の強い圧力があったことが分かった時点で、すべてシナリオは決まっていたということだ。 それでも、報道を見る限り、今度の「妥結」は突っ込みどころが満載である。 それについては一つ一つ書いていきたいが、まずその最大のものは、今度の妥結は安倍談話の顛末とまったく同じだということだ。 何が同じか。 大騒ぎした末の安倍首相の腰砕けである。 あれほど強硬姿勢を繰り返していた安倍首相が、終わって見れば全面譲歩だ。 こんな妥結ができるのなら、とっととはやく妥結しておけ、ということだ。 しかし、安倍談話の時と同じで、今度の妥結を批判してはいけない。 よかった、よかった、と褒め倒せばいいのだ。 もう後戻りは出来ない。 もし稲田朋美や安倍側近が少しでも慰安婦強制はなかったなどと言い出せば、すべてがぶち壊しになる。 不可逆的な解決を、みずから破ることになる。 そんな事をすれば今度こそ米国が怒り出す。 だから、安倍首相はよく決断した、よかった、よかった、と言うだけでいいのだ。 たとえそれが本心ではなく、米国に命じられていやいや従ったとしても、勇気ある政治決断だと褒めあげればいいのだ。 70年談話では批判的だった村山富市氏も、今度の妥結は、「よかった」と真っ先にコメントしている。 それでいいのだ。 もっとも、村山富市氏に評価されるようでは、安倍首相もお終いである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)