□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年12月24日第1047号 ■ ============================================================== 「国境なき記者団」に先を越された安田純平氏の消息発表 ============================================================== きょう12月24日の各紙が一斉に書いた。 ジャーナリスト安田純平氏が中東シリアで武装勢力に拉致されていると。 しかし、これは「国境なき記者団」(本部パリ)が12月22日に発表した内容の受け売りだ。 「国境なき記者団」はそう発表し、日本政府に対し救出に全力を尽くすように求めている。 おかしくはないか。 安田純平氏の消息が不明になったのは今年の7月だ。 すでに当時の一部の日本のメディアはその事を書いている。 それを引用して、私もこのメルマガでも取り上げた。 しかし、日本の報道は、後藤さんの時はあれほど騒いだのに、安田さんの事は、その後まったく報じようとしなかった。 日本政府から厳しいかん口令が敷かれているのだろうか。 それにしても解せないのは日本の市民活動家が騒がないことだ。 あの高遠菜穂子さんですら、知っていながら私には何も語らなかった。 きょう12月24日の朝日新聞の記事の中でも、フリージャーナリストの常岡浩介氏がこうつき放している。 「(国境な記者団の)声明では身代金の要求に触れているが、安田さんの家族らにそのような要求はされていない。情報の出所も不明で信憑性がない」と。 日本政府を激しく批判する立場の彼らですら、この安田純平さんの消息不明については冷ややかだ。 これは一体どういうことなのか。 「国境なき記者団」がここまで発表し、日本政府に対し救出努力まで求めているというのに、この静かさはどう説明すればいいのか。 果たして、ジャーアナリスト安田浩介氏の救出活動は、「国境なき記者団」の12月22日の発表をきっかけとして、日本政府やメディアの間で大問題として浮上していくのか、それともこれまで通り、やり過ごされてしまうのか。 本件についてのこれからの報道ぶりから目が離せない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)