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　　　　　　　　　　　　年3000冊読破の読書王！
                   中島孝志の読む！通勤快読 宅配便


                            2018年5月2日


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　今回はめちゃくちゃ長いですよ。覚悟しといてください。

　商社マンとして定年を迎えた竹脇正一。送別会の帰りに地下鉄で倒れ、集中治療室に運びこまれます。今や社長となった同期の愁嘆、妻や娘婿の心配、幼なじみらの思いをよそに、意識は戻りません。

　本人はベッドに横たわる自分の体を横目に奇妙な体験を重ねていました。

　孤児として生きてきた。妻にすら話せなかった半生。どうして自分は棄てられたのか？　生死の間でありありと人生を反芻します。

　ひと言で言えば、『地下鉄に乗って』と『椿山課長の七日間』を足して2で割ったような内容かな。けど、さすがに深みというか心の琴線に触れるどころか、めちゃくちゃかき乱してくれるのが浅田次郎という作家の魅力ですね。

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…（記事全文4,339文字）