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中島孝志(作家・コンサルタント etc)

中島孝志

「死んでたまるか 自伝エッセイ」(団鬼六著・1,620円・講談社)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━             年3000冊読破の読書王! 中島孝志の読む!通勤快読 宅配便 2017年3月6日 ウェブで読む:http://foomii.com/00080/2017030600000037731 EPUBダウンロード:http://foomii.com/00080-38334.epub ───────────────────────────────────  「SM作家団鬼六。その字面だけに怯え、なんと私は人生を損したことか。こんなに品よく優しくユーモアを描けるいいオトコになら、縄で縛り上げられても文句は言いません。」という推薦の辞を寄せたのは阿川佐和子さん。あまり想像したくない場面ですが・・・それだけの価値はありますよ。  本書に掲載されたエッセイはほとんど知ってる内容です。しかも少なくとも5回はなにかの本で読んだことがあります。もちろん、私、SMってまったく好みではないので、小説ではなくエッセイだと思うんですけどね。何度読んでもいいものはいいですね。  たとえば「頓死」と「くず屋さん」は最高ですよ。「フグの食べ方教えます」「変態の館」「養老酒場」「拳銃」・・・とかはあちこちで何回も読みました、このサイトでもかなり詳しく紹介しました。けど、「吉野家」の話は忘れてましたなあ。  あるスポーツ紙の連載小説に芸者を登場させた。  「春風に煽られ、裾前がひるがえって鴇色の蹴出しがチラとのぞいた」という描写をしたところ、「鴇色の蹴出して何ですか?」という質問。読者ではなく記者からですよ。  鴇色とは薄紅色、蹴出しとは湯文字つまり腰巻のことです。「芸者に出たことを左褄を取った」と表現しますが、この鴇色の蹴出しについて「ピンクの腰巻」と訂正されたらしい。
… … …(記事全文4,677文字)
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