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　　　　　　　　　　　　年3000冊読破の読書王！
                   中島孝志の読む！通勤快読 宅配便


                            2015年8月17日


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　時代背景が大事ですね。70年代の訪中期ですから、いまとはダンチです。田中角栄の日中国交回復で、中国は、日本から全面援助と全面指導を画策していましたから、その後の反日姿勢などおくびにも出していません。
　ころっと騙されたのは幸之助さんだけではありません。モンゴル好き、歴史好きの司馬さんにしてみれば中国に肩入れするのもわかります。もちろん、日本の有識者を利用するために「朋友」として遇されました。その頃の内容です。

　中国人の思考法はいまもむかしも刑而上的ではなく、きわめて具体性に富んでいます。
　相手国との友好とはその国の市民と友人になることです。相手国の外交機関を罵倒しぬくことは日常茶飯ですけど、私人には別でした。

　「ラマ寺の太鼓というのがあるんです」

　長征のとき、モンゴル人やチベット人の居住区も通過しました。食物がないので探していると荒れ果てたラマ寺に太鼓が一つ。お腹が空いて皮を剥がして何日も煮ると皮の厚さが10センチになった。

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…（記事全文2,860文字）