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　　　　　　　　　　　　年3000冊読破の読書王！
                   中島孝志の読む！通勤快読 宅配便


                            2015年5月22日


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　著者は『裏本時代』『AV時代』で知られる人。学生時代、私とどこかですれ違ってたかもしれません。
　本書は、路地と坂、石段。ラブホテル街に残る昭和の面影。明治から続く花街渋谷の異空間に集まる男と女。『東京最後の異界 鶯谷』に続くシリーズ第2弾!

　古くは料亭と芸者の街なんですよ。渋谷は。渋谷というくらいですから、谷です。3つの川に挟まれた谷なんですね。109の真ん前から山手線の下を通って明治通りあたりまでが底なんでしょうね。道元坂上、NHKのある神南、そして青学の西門から渋谷一丁目までが台地なんでしょう。

　いまでは林立するラブホテル街としてあまりにも有名になりました。最近では若い世代が集う大型クラブの街として新たな脚光を浴びていますが、その昔は料亭・置屋・待合とそろった「三業地」でした。
　
　大正10年には芸妓置屋137戸、芸妓402人、待合96軒もあったんですから凄いですよ。関東大震災直前には芸妓420人を有する都内有数の花街でした。いまも料亭が3軒残ってます。「円山芸者」と呼ばれた芸者が4名現役です。


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