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　　　　　　　　　　　　年3000冊読破の読書王！
                   中島孝志の読む！通勤快読 宅配便


                            2015年3月27日


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　明治維新政府が編み出した国家神道は、神道および天皇の、見方によれば一つの利用法でした。ただし、天皇や神様には申し訳のない不敬な利用法でありました。

　ところで、日本には仏教大学もキリスト教大学もありますが、神道大学はありませんね。
　國學院大学でも神道学部を作りたかったようですが、文学部神道学科でもダメだったそうです。宇治山田にある皇学館大学にも神道学部はありません。文学部だそうです。大阪にも桃山学院大学という神道の学校がありますが、あそこでも使っていないそうです。
　戦争中も同じで、國學院は何度も学科申請をしました。法的条文にはどこにもダメだ、という論拠はありません。学部の中に神道学科は認められても、学校名や学部名には使えなかったんです。

　それが戦前戦後を通じて国の指導方針でした。

　信教の自由は認められているはずです。憲法では認められているのに、神道は学術上宗教ではないんですね。宗教用語としても認知されていない。神道の教育をしてもいい、神道的な方針で教育するのもいい。しかし、神道学科という専攻学科を作ることは戦前でも許されなかったんです。神道学に対する研究助成金や補助金も出してくれます。認めないのは形式的な学科名についてだけなんですね。

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