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　　　　　　　　　　　　年3000冊読破の読書王！
                   中島孝志の読む！通勤快読 宅配便


                            2015年3月19日


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　2月に出版された本はジョージ秋山さんとのコラボ。本書は、手塚治虫『仏陀』とのコラボです。二大巨頭とのコラボはアンビリーバブル。
　空と海・・・なんとも大きな名前をつけたものです。

　空と海には枠がありません。空海も枠に囚われない人間なのだ、と思うのです。どこまでも大きく、どこまでも広く、どこまでも深い。澄み切った青い空、紺碧の海ではなく、果てしなく続く、怖ろしいほど広大無辺な器。ここに空海の魅力があるのかもしれませんね。

　縁あって、空海が開いた真言宗の僧侶をされておられます。僧侶の世界にも有名大学卒のエリートコースもあれば、そうではない凸凹ジグザグコースもある、とか。著者は典型的な後者。いわば、雑草だとか。

　1200年も続く笠寺観音の長男として生まれたものの、「坊さんだけは嫌だ」と子供心に決めていました。袈裟姿は抹香臭くてなんともカッコが悪い。坊主丸儲け、好色坊主、生臭坊主。坊さんといえば、そんな評判しかありませんから、小学生のときから引け目を感じて過ごしていたらしいですね。


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