━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/09/26 まがいもの大阪維新を除去し第二平成維新を実現する 第357号 ──────────────────────────────────── 本日9月26日、自民党党首選が実施される。 衆議院議員は定数480に対して119議席 参議院議員は定数242に対して83議席 を保有する政党の党首選だ。 小政党ではないが大政党でもない。 しかし、メディアが大騒ぎだから大きなイベントとして扱われる。 一部メディアは、次の総選挙で自民党が政権を奪還することが確実だから、事 実上の首相を選出する選挙だと記述するが、本当だろうか。 これが本当だとすると、日本の国民の力も知れたものである。 2009年の政権交代は何を意味したのか。 自民党支配の政治を打破することがひとつの眼目だったのではないか。 米国、官僚、大資本が支配する日本政治。 ここから脱却することが、政権交代の最大の意義であったはずだ。 政権交代を実現した民主党が国民の期待に応えなかったことの反動だとの主張 が聞こえてくる。 たしかに、いまの民主党政権が期待値100に対して実績値ゼロというより、 マイナス100の成果を挙げているから、その反動が出るのは避けようのない ところだ。 しかし、国民の期待を失望に転じさせた要因を正確に把握しておかなければ判 断を誤る。 2009年8月選挙で国民の負託を受けて樹立された政権と、いまの野田佳彦 政権は、似ても似つかないものである。 政権交代の時点で樹立された鳩山由紀夫政権は文字通りの新政権だった。… … …(記事全文6,440文字)
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植草一秀(政治経済学者)