━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/04/05 民自公=米官業利権複合体勢力が日本を蹂躙する 第188号 ──────────────────────────────────── 政治が主権者である国民の意思から切り離されて、暴走を始めた。 その原因は、民自公三党による談合にある。 公明党は与党に位置することを最重要視していると見られる。 2009年8月総選挙で自公与党勢力が大敗し、下野した。 公明党の現在の最重要関心事項は与党に返り咲くことにあると思われる。 幸い、民主党内でクーデターが発生した。 米国、官僚、大資本が支配する、これまでの日本政治の基本構造を刷新しか ねない、小沢-鳩山ラインから、民主党内利権複合体勢力が権力を強奪したこ とにより、現在の民主党政権は旧来の自公連立政権時代の路線とほとんど差が なくなっている。 自公と、利権複合体勢力が支配する民主党が手を組めば、民自公大政翼賛体 制を構築することができる。 実際に、現在進行している政治は、この民自公大政翼賛政治である。 民自公大政翼賛政治とは、米国、官僚、大資本が支配する日本政治を永遠に 維持しようとする政治体制であり、政治腐敗の究極の姿である。 消費税、原発、TPPについて、米官業利権複合体勢力の結論は明確である。 消費増税を断行する。 原発利用を継続する。 TPPに参加する。 米国の利益、官僚の利益、大資本の利益を優先するなら、答えは明確である。 問題は、この基本方針を、いかに、国会での議論の紛糾を経て決定したかと いう「演出」を施すことである。 民自公大政翼賛体制でありながら、人々に、その真実を気づかせないように… … …(記事全文4,528文字)
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植草一秀(政治経済学者)