□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年09月13日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。IEAの9月月報の解説です。IEAは9月月報において、需給見通しに大きな修正を行いました。どのような報告を行い、それが原油価格見通しにどのような影響を及ぼすのかを検証します。 =================================== IEAは需給リバランスの長期化を宣言、17年上期までは均衡状態が実現せず? =================================== <IEAは需給均衡の実現時期を先伸ばし> 国際エネルギー機関(IEA)が9月13日に発表した月報(Oil Market Report)が、原油市場に衝撃を与えた。これまで、IEAは国際原油需給について2016年下期の均衡化見通しを維持していたが、9月月報においては「少なくとも来年上期までは、需要が供給を上回った状態が続く」との見通しを示したのである。今報告では具体的にどの時期に需給均衡状態が達成できるのか踏み込んだ指摘はおこなわれておらず、ただ「もうしばらく待つ必要がありそうだ」として、需給均衡状態の実現見通しを先送りしていることだけを明らかにしている。… … …(記事全文4,679文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)