■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(週刊:630円/月):Vol.643 <643号:景況感とは何か? 何を、どう統計処理しどんな意味があるものか。> 2013年3月14日:統計のサンプリングと、結果の信頼性 ePUB版:http://foomii.com/00023-15081.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ おはようございます。新聞で、以下の記述を見かけました。 <内閣府が3月12日に発表した1月の消費動向調査によると、消費者心理を示す一般世帯の消費者態度指数は44.3と前月から1.0ポイント改善した。改善は2ヶ月連続で、2007年6月の44.4以来、5年8ヶ月ぶりの高水準だった。円安・株高の継続で消費者の景気回復への期待感が広がった> (日経新聞電子版:13年3月12日) 政権が交代した12年12月以降、「アベノミクス」で、国民の景況感、つまり近い経済への見方が好転していることは分かります。根拠は円安と株高です。 約20%の円安で輸出企業の売上が増える。株高で株主(約700万人)の合計資産が、30%(100兆円)くらい増える。店頭物価も1~2%くらいはあがるが、賃金も物価の後を追って上がるだろうという「期待」です。 しかし、この、 (1)消費者心理を示す一般世帯の消費者態度指数は44.3と前月から1.0ポイント改善した(内閣府)ということが、何をどう統計処理して得られたものか、 (2)1ヶ月で1.0ポイント改善したということは、どういった意味をもつのか、について答えることができる人は、とても少ないでしょう。 まず消費者態度指数が何か、分からない。44.3という数値の意味は、なおさら分からない。1ポイントの改善が、大きいのか、小さいのか、ますます、分からない。記者は、これらを分かって、内閣府が発表したことの記事を書いているのかと思うのです(毎月12日に、前月の調査結果を集計して発表します)。 八重洲ブックセンターに行った折り、『統計学は最強の学問である』(西内啓氏:ダイアモンド社)が棚に平積みになっていました。白い表紙のデザインもスマート。帰りの新幹線で読むと面白い。 ↓インターネットにも掲載されています。 https://cakes.mu/posts/236… … …(記事全文12,163文字)
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吉田繁治 (経営コンサルタント )