□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月3月10日第196号 ■ ============================================================= 義理と人情の渡世を忘れた麻生太郎もまた終わりだ ============================================================= 予想が外れたから八つ当たりしているのではないが、義理と人情の渡世を忘れた麻生太郎副総理もまた、安倍首相と共に終わりだ。 佐川長官の辞任を受けて昨日の夜に開かれた麻生太郎の記者会見を聞いてそう思った。 佐川長官の辞任は当然として、麻生太郎が自らの引責辞任を否定したのには驚いた。 てっきり自らも辞任表明すると思ったからだ。 そうしてこそ政局は面白くなると思ったからだ。 しかし、佐川長官一人に責任を押しつけて自分は引き続き財務大臣に留まる意向をあっさりと口にした。 これは麻生太郎の渡世ではなかったはずではないのか。 あれはたしか2016年の自民党総裁選の時だったと思う。 自分を重用してくれた谷垣幹事長を断念に追い込んでまで総裁選に立候補した石原伸晃氏を、「私の渡世の考え方から言ったら考えられんな」、と酷評したのは麻生太郎だった。 渡世とは任侠の世界でいう世渡りだ。そして任俠とは本来、仁義を重んじ、困っていたり苦しんでいたりする人を見ると放っておけず、彼らを助けるために体を張る自己犠牲的精神や人の性質を指す言葉だと辞書には解説されている。 その言葉を使って石原氏を酷評した「任侠」の麻生太郎は、佐川長官と共に潔く辞めて、安倍おろしの先頭に立つのではないかと褒め殺したつもりだった。 ところが、その麻生太郎が安倍首相と一緒になって保身を図るとは笑い話だ。 もしこのまま逃げ切ろうとするなら、麻生太郎もまた安倍首相とともに終わる。 果たして安倍政権はこのまま居直る事になるのだろうか。 もしそうなら野党も終わりだ。 そして朝日は今度こそ安倍首相に潰される。 そんな事はあってはならない事だと思うが、果たしてどういう結末をわれわれは見せられるのだろうか(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)