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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「日本版海兵隊 沖縄配置へ」というスクープ記事の衝撃
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年10月31日第850号 ■   ==============================================================   「日本版海兵隊 沖縄配置へ」というスクープ記事の衝撃  ==============================================================  きょう10月31日の朝日が一面トップで大きく報じた。  陸上自衛隊に来年3月、離島防衛の専門部隊である「水陸機動団」が新設されると。  これは日本版海兵隊だ。  それだけでも衝撃的だが、なんとその日本版海兵隊を、2020年代の前半には沖縄の米海兵隊基地キャンプ・ハンセンに配備するという。  そもそも海兵隊は殴り込み戦闘集団であり専守防衛の憲法9条に違反した存在だ。  自衛隊にそのような部隊を新設した上に、その部隊を米海兵隊基地に配備するというのだ。  在沖縄海兵隊の一部がグアムに移転した後を想定して、その肩代わりとして米軍指揮の下で日本版海兵隊を米基地内に配備する。  二重、三重の憲法9条違反である。  こんなことが日米間の防衛当局の間で話し合われているというのだ。  もはや、自衛隊明記の憲法9条改憲をするかしないかという議論を悠長にしている場合ではない。  一日も早く日米安保条約の是非について国民的議論を始めなければいけないのだ。  しかし、野党もメディアも有識者も、9条改憲論議はしても、日米安保条約の見直しに言及する者は誰ひとりとしていない。  この朝日のスクープ記事ですら、沖縄の基地負担の事は書いても、安保条約の是非については一切言及していない。  このような深刻な日米同盟強化がまかり通るなら、あらゆる憲法論議は不毛だ。  なにもかもいかさまである(了)

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