□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年10月18日第823号 ■ ============================================================== 選挙後に新党憲法9条が出来なければこの国の政治は終わる ============================================================== 各紙の選挙報道を見ると、決まって出てくるのが護憲政党としての 「立憲民主・社民・共産」という言葉だ。 この言葉を見るために私は絶望的になる。 本気でそう書いているのならおめでたい。 知っていながらそう書いているのなら国民を愚弄している。 憲法9条を守るということは、すなわち日米安保条約(日米地位協定) を否定(粉砕)することだ。 その事を、われわれは1959年の東京地裁の判決で知っている。 在日米軍(日米安保)は憲法9条違反である、と一刀両断した、あの 歴史的名判決である伊達判決だ。 その判決は、正しかったからこそ、米国と結託した田中耕太郎最高裁 長官によって差し戻しの上、否定された。 この時から日本は日米安保条約が憲法9条の上に立つ事になった。 これを国民の手で根本的に覆さなければいけないのだ。 これこそが憲法9条を守るということだ。 しかし、枝野は日米安保を容認している。 社民は、村山自社さ政権によって日米安保を認め、見事に寝返った。 その時点で政治の中から消えるべきだったのに、いまでも政界に しがみついていること自体が噴飯物だ。 共産党は国民離れを気にして安保反対を隠して護憲ばかりを訴えて いるが、今度の選挙でも議席を減らしそうな退潮ぶりだ。 こんな三党が、ばらばらのまま、憲法9条をいくら叫んでも憲法9条 を守れるはずがない。 その一方で、安倍首相の下で進められる日米同盟強化は、ハンパで はない。 憲法9条を守れとお経を唱えている場合ではないのだ。 いまこそ平成の安保闘争を始めるしかないのだ。 それは、なにも60年代の安保闘争を繰り返す事ではない。 暴力的なデモを起こすことではない。 政治に無関心な、善良な、沈黙した一般国民を覚醒させるだけで いいのだ。 憲法9条こそ最強の外交・安全保障政策であり、米国の核の傘に 守られて主権を失ったまま従属していくより、はるかに日本に とって得策であるということを気づかせばいいのだ。 それが新党憲法9条をこの国の政治の中に誕生させることである。 そして、それはそのまま、天皇陛下のお言葉に応える事である。 だから何としてでも新党憲法9条を平成の時代のうちにつくら なければいけない。 今度の総選挙はまもなく茶番で終わろうとしている。 茶番な選挙の後に、間違いなく繰り広げられる茶番な政界乱交の中 で、国民的な護憲政党である新党憲法9条なるものが出て来なくては いけない。 それは、あのペルーの来航によって強要された日米不平等条約の撤廃 から始まった明治維新を、平成になって再現するということだ。 明治維新は武士、すなわち上からの革命であったが、今度こそこの国 に人民革命を起こさなければいけないのだ。 平成維新、すなわち憲法9条の下に、平和な日本を願う国民が結集し、 一票を投ずるだけで、人民革命が起こせる。 その政治的支柱こそ人民主権の象徴である新党憲法9条なのだ。 新党憲法9条は日本の希望である。 私が今度の選挙に立候補した意味はまさしくその口火を切ることである。 そのきっかけを作ってくれた砂川闘争の場所で私は今朝、街頭演説 に立つ。 あと4日、私は訴え続ける(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)