□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年8月18日第660号 ■ ============================================================== 稲田防衛相がなつかしい ============================================================== 米国が稲田防衛相の更迭を安倍首相に求めた理由がわかった。 そう思わせるような今度の日米外務・防衛担当閣僚会合だ。 今度の合意は、すでに書いたように、極めて深刻な意味を持つ合意だ。 そして今度の会合はもっとはやく開かれるはずだった。 しかし、稲田朋美氏が防衛相である時に会合を開くことを米国は嫌った。 稲田大臣で大丈夫か、と言って会合を延期させた。 なぜか。 それはこんな重要な合意を行うには稲田氏では危ないと米国が考えたからだ。 稲田大臣が防衛に素人だからではない。 日本の防衛大臣などは素人でもいいのだ。 なぜなら米国の言いなりになるしかないからだ。 米国が稲田氏を嫌ったのは、稲田氏が日本国民の信用を失いつつあったからだ。 そんな稲田大臣が合意したとなると、日本国民が日米合意を信用しなくなる。 こんな重要な合意を、稲田防衛相にさせて大丈夫なのかと。 せっかくの合意が日本国民に疑義を持たれては、元も子もなくなる。 その一方で北朝鮮の危機は待ったなしだ。 これ以上2プラス2を開くことを遅らせることは出来ないから、はやく稲田大臣を更迭しろと米国は安倍首相に迫ったのだ。 もち論、稲田大臣から小野寺大臣に代わっても、米国にとってはどうでもいいことだ。 日本の官僚は米国の言いなりであり、その官僚におんぶにだっこの日本の大臣は誰であろうとも、米国の言いなりだ。 しかし、同じ言いなりでも、稲田朋美では日本国民は相手にしない。 小野寺氏に代われば、日本国民も納得する。 いまとなっては稲田防衛大臣がなつかしい。 稲田防衛大臣が合意する日米同盟強化など、信用できない、そう言って野党が合意そのものを国会で審議し、やり直しを求める事ができるからだ。 同じ対米従属でも、もっともらしい印象を与えて日本国民をごまかす小野寺防衛相のほうがたちが悪い(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)