□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年8月18日第659号 ■ ============================================================== 憲法9条を完全に葬り去る今度の日米外務・防衛相会合 ============================================================== きょう8月18日の各紙が一面トップで今度の日米外務・防衛担当閣僚会合の結果を報じている。 それもそのはずである。 メディは皆知っているのだ。 今度の会合は、日本の戦後の外交・安全保障政策の歴史的転換を意味する極めて重要な会合であることを。 これまでの政策は、いわゆる盾と矛だった。 つまり、攻撃は米国に任せ、日本は日本の守りに専念するという役割分担だ。 憲法9条を持つ日本のギリギリの選択だ。 しかし、今度の合意は、日本も米国と一緒にミサイル戦争を行う体制を強化するという合意である。 しかも莫大な日本の予算を使って、米国の軍産複合体に我々の血税を差し出す合意だ。 陸上配備型「イージス・アショア」の導入を約束した事がその象徴だ。 こんな馬鹿な合意があるというのか。 赤字、赤字と騒いで財政再建の重要を強調し、増税や、社会保険・医療保険の負担増で日本国民を生活困窮に追い込んでおきながら、その財源を米国の戦争に差し出して浪費する。 我々は、戦争で死ぬ前に、生活苦で死ねと言われているようなものだ。 しかし、あきらめるにはまだ早い。 少なくとも我々はまだ憲法9条を握っている。 憲法9条を手放してはいない。 新党憲法9条をこの国の政治に登場させて、憲法9条こそ日米同盟の上に立つ日本の国是だ、ということを国民に気づかせて見せる。 国民はいまこそその怒りをぶつけるのだ。 いまこそ新党憲法9条に望みを託すのだ。 「アマル それは希望」 これは世界の平和を願う私の近未来小説のタイトルだった。 いまそれを「憲法9条 それは希望」という新しい政治スローガンに変えて、小説ではなく現実のものにして見せる。 その覚悟をあらためて私の心に芽生えさせてくれた今度の日米外務・防衛担当閣僚会合である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)