□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年7月29日第579号 ■ ============================================================= 相模原事件と麻薬と満州国をつくった岸信介 ============================================================= いまから2年余り前、私は目の病気で入院していた。 その時、歌手ASKAの麻薬事件が起き、麻薬は芸能人に限らずこの国の国民の中にかなり蔓延しているのではないかと私は当時のメルマガで書いた。 その後、麻薬に汚染された人物が次々と出てきた。 そして、今度の相模原事件だ。 植松聖容疑者に麻薬疑惑が指摘されている。 確かに、麻薬の影響があったとでも考えないと、説明できない植松容疑者の異常さだ。 そう思っていたら、きょう7月29日の朝日新聞が書いていた。 違法薬物は若い世代を中心に拡がりを見せていると。 それが事実なら深刻だ。 薬物が広がるような国は間違いなく滅ぶ。 それほど麻薬の蔓延は害悪なのだ。 そして、これからが、私がこのメルマガで書きたい事だ。 国を滅ぼす麻薬を意図的に広め、それを資金源にしていた者がいたとすれば、これ以上の悪者はいない。 ところが、その悪者が日本の首相だったとすれば国民はどう思うだろう。 発売中の週刊現代最新号(8月6日号)に魚住昭氏の連載「わき道をゆく」第180回が掲載されていた。 そこで書かれていたことに私は目を疑った。 アヘンは満州国の財政を支えた大きな資金源だったという。 財政を支えただけでなく、機密費の大きな資金源だったという。 そのため満州や蒙古各地でケシを栽培させたほか、ペルシャなどから密輸した大量のアヘンを満州国に流し込んだという。 甘粕正彦元憲兵大尉が満州で権勢をふるったのも、そうした裏金があったからだという。 そして、甘粕らに莫大な資金を渡していたのが、満州国は自分の傑作だと豪語していた岸信介であるというのだ。 魚住昭氏は、その記事の中で、岸の豊富な資金源がアヘンの密売によってつくられたものかどうかは断定していない。 さらなる関係者の証言が必要だとしている。 もし、岸信介が麻薬に手をつけてたとしたらどうか。 これ以上の極悪な犯罪人はいないだろう。 これが確認されれば、岸信介の評価は一変する。 その岸信介を祖父に持ち、岸信介を崇敬して手本とする安倍晋三首相の評価もまた一変する。 歴史の真実を知ることがいかに重要であるかということである。 我々が知らなければいけない歴史の真実は、無尽蔵に存在するということである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)