□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　   天木直人のメールマガジン２０１５年９月９日第７４０号
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　　県民投票を口にした翁長知事に危うさを感じる

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　翁長知事は安倍政権との最後の協議を終えた翌日の９月８日、とんぼ返りした那覇空港で記者団を前に辺野古移設の是非をめぐる県民投票を行うことを口にしたという。

　きょう９月９日の各紙が小さく報じている。

　これを知って私は翁長知事には普天間移設を阻止する戦略がないのではないかと危ういものを感じた。

　県民投票は最後の手段だ。

　しかも勝てる保証はない。

　軽々しく、今の段階で口にすることではない。

　勝てなかったなら、それは県民の意志だ、仕方がない、と言い逃れることができるという思惑さえ透けて見える。

　そんなことを今の段階で口にしたという事は、このままいけば日米両政府の意向に逆らって辺野古移設阻止することに自信がなくなって来たということではないのか。

　今月中に辺野古埋め立ての承認取り下げを行うことは間違いないだろう。

　しかし、安倍政権は直ちに法的措置に訴えるだろう。

　法廷闘争になれば翁長知事に不利になることは間違いない。

　時間がかかる上に、判決で辺野古移設を止められる可能性は限りなく小さい。

　このまま行けば今月下旬にスイスで行われる国連人権理事会への出席も奏功しないような気がする。

　一人翁長知事に任せてはいけない。

　翁長知事のまわりには、安倍・菅政権に対等に渡り合える正しい戦略を立てる参謀はいないのか。

　ますますその危惧が募るばかりである（了）

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編集・発行：天木直人

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