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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

いまやイスラム国の最強の敵は米国ではなくアノニマスだ
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年2月16日第144号 ■   ==============================================================   いまやイスラム国の最強の敵は米国ではなくアノニマスだ  ==============================================================  メディアが総崩れで、もはやまともな安倍批判、権力批判を毎日続けているのは日刊ゲンダイぐらいなものだが、いかんせんエロやギャンブルと抱き合わせで、これでは読者が広がらないと思うのだが、この間、ある集まりでまったく面識のない体制側の有力者から、貴方が天木さんか、名前はいつも日刊ゲンダイを読んで知っていると、褒め言葉なのか、批判なのか、わからない言葉をかけられた。  確かに私は日刊ゲンダイのお抱えコメンテーターの一人のごとくだ。  そして私はいつも日刊ゲンダイの先を走っているというひそかな自負がある。  しかし、この記事を読んだ時、私は先を超されたと思った。  2月14日の日刊ゲンダイが「アノニマス イスラム国に宣戦布告」という見出しの要旨次のような記事を掲載していた。  すなわち世界一のハッカー集団が11日までにネット上で動画を公開し、イスラム国に関連するSNSのアカウントにサイバー攻撃を仕掛け、機能不全に陥らせたというのだ。  これはおもしろくなってきた。  そう思っていたら、今朝(2月16日)のTBS「いっぷく!」が取り上げていた。  解説委員の杉尾氏は否定的に評していたが私は違う評価だ。  周知の通りイスラム国の武器は、その残酷性とインターネットを駆使した情報力だ。  オバマ大統領が発表した最新の米国国家軍事戦略の主要な柱もサイバー戦における攻撃力と防御力の強化だ。  これからの戦争の成否のカギを握るのはサイバー戦だ。  世界一のハッカー集団がイスラム国に前に立ちふさがったとすれば、これはイスラム国にとって最大の敵になる。  そしてアノニマスは残虐性が一切ない。  アノニマスの攻撃対象は不正義だ。  不正義をおかす最大の組織は国家権力であり、アノニマスの標的もまさしく不正義な国家権力だ。  だから米国が最大の攻撃対象だ。  つまりアノニマスは、イスラム国の抵抗をも包摂したより大き抵抗を、イスラム国とは対極にある方法で、つまり武器を使わない平和的方法で、行っている。  サイバー戦争においては先輩格のアノニマスが、おまえのやっていることは間違いだとイスラム国に宣戦布告したのだ。  イスラム国はアノニマスには勝てない。  アノニマスは有志連合にも味方しない。  アノニマスへの参加はネット上で誰もができる。  自己犠牲が要らないのもイスラム国より有利だ。  その正体が不明で、リーダーのいない不特定多数というのもいい。  ひょっとしてアノニマスに平和を願う善意の者たちが続々参加し、この馬鹿らしいイスラム国と米国の戦いに終止符を打ってくれる事になるかもしれない。  日刊ゲンダイにしてやられたかもしれない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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