□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年2月1日第95号 ■ ============================================================== イスラム国との戦いに曖昧さは通用しない ============================================================== 安倍首相の第一声は、イスラム国の蛮行に強い憤りを覚える、絶対に許さない、という極めて強いものだった。 しかし、その後に続く言葉は、やはり人道援助の継続と国民の生命・安全の確保に全力を尽くす、だった。 これほど中途半端な言葉はない。 これほど矛盾した言葉はない。 この安倍首相の言葉の曖昧さ、優柔不断さこそ、我々が国内政治、政策においてさんざん見せつけられてきたものだ。 メディアがそれを支え、野党が追及できず、その結果、世論もその気にさせられてきた。 しかし、国際政治では曖昧さは通用しない。 それどころか危険だ。 まさしく安倍首相のイスラム国に対する姿勢がそれだ。 イスラム国と戦う覚悟を決めたなら、それをはっきりと国民に伝え、一刻もはやくイスラム国に宣戦布告すべきだ。 さもなければ、日本はイスラム国との戦いには参加しないと明言することだ。 どちらの決断が正しいのか。 いうまでもなく後者だ。 その理由は述べるまでもない。 イスラム国が戦っている相手はイスラム国を植民地支配した欧米主要国だ。 イスラム国の教えに背いてアラブの民を裏切ったアラブの為政者たちだ。 日本とは何の関係もない。 そして、イスラム国との戦いは、勝者のない、不毛で、終わりのない戦いだ。 そのような戦いは、人類を破滅に向かわせるだけだ。 安倍首相は、このようなイスラム国との戦いに日本と日本国民を参戦させるのか、させないのか、それを国民に、はっきりと示して了解を得るべきだ。 安倍首相はその決断から逃げている。 この優柔不断さこそ日本の国をここまで悪くした原因である。 このまま安倍首相の優柔不断で矛盾した政策が続けば、今度こそ日本は不幸になる。 その前に安倍首相は引責辞任すべきだ。 中途半端が一番いけない。 このままでは、安倍政権はイスラム国によって倒されるかもしれない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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