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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

国民に隠して全面譲歩していたTPP密約の衝撃
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2014年4月26日第341 ■     =========================================================     国民に隠して全面譲歩していたTPP密約の衝撃         ========================================================  けさ(4月26日早朝)のTBSが驚くべきニュースを流した。  すなわち、オバマ訪日でも最終合意には至らず協議は継続されたはずのTPP日米交渉が、実は合意されていたというのだ。  驚いたのは毎日放送の政治記者も、「取材当事者であるので言いにくいが」と口ごもりながらこれを認めていたことだ。  国民はいい面の皮だ。  しかもその密約は事実上の日本の全面譲歩に違いない。  オバマ大統領は共同記者会見でこう公言していた。  それをはっきりいま私は思い出す。  閉鎖的な日本の市場を開放して、米国の経済と雇用を守る。これは「我々のボトムライン」であると。  ボトムラインとは米国が交渉でよく使う言葉だ。  これ以上譲れない最低ラインということだ。  米国の大統領が共同記者会見の場で世界に向けてそう公言した。  米国がTPPで日本に譲歩する事はありえない。  日米合意を実現する為には日本が全面的に譲歩するしかないということだ。  国民が知れば怒り出すほど都合の悪い事は、常に密約で処理されて来た。  これが戦後の日米関係史だ。  日米安保条約からはじまって沖縄密約に至るまで多くの密約が過去に重ねられてきた。  それはいまや情報公開により周知の事実だ。  米国占領下や冷戦時であればまだ理解はできる。  しかし2014年4月という現在において、しかも戦後レジームを取り戻すと叫ぶ安倍政権下で、日本を売り渡す密約が公然と行われていたとすればどうか。  政府関係者も官僚も御用メディアもそれを知っている。  しかし国民には決して知らされない。  このTPP密約は永久にその存在が国民に明らかにされる事はない。  なぜならば、そもそもTPPそのものが密約であるからだ。  関係者は外部に真実を知らせてはいけない事になっているからだ。  そして何よりも日本では特定秘密保護法ができた。  真実を告白したり追及したりすれば罰せられる。  権力者にとって何から何まで都合にいいように事が進んでいるといいうことである。  「絶望の日本」ということである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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