□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年1月24日第82号 ■ ========================================================= 稲嶺市長は一刻も早くケネディ大使に直訴すべきだ =========================================================== 1月23日の毎日新聞が一段の小さな記事で報じていた。 ケネディ大使が2月にも就任後初めて沖縄を訪問する方向で日程調整している事がわかったと。 この日程づくりを日本政府(外務省)と米国政府に任せておいてはいけない。 稲嶺市長は赤坂の米国大使館を訪れケネディ大使に直訴しなくてはならない。 ぜひ名護市を訪問先に加え、名護市民の気持ちを聞いてもらいたいと。 1月23日の朝日のインタビュー記事によればケネディ大使は次のように語ったという。 「普天間移設と基地の統合計画は、昨年4月の合意にそって前進すると信じています。両国は地元への影響を最小限にとどめるとともに、必要な前方展開兵力を維持する事が出来ます」と。 この言葉を朝日の加藤洋一編集委員は「米国政府として現行計画を変更する考えのない事を明らかにした」と解説している(1月23日朝日一面)。 しかし、同じインタビューの中でケネディ大使はこうも語っている。 「基地が地域社会に与える影響については極めて強く意識しています。米国国民の一人として、民主主義は国民の参加、選挙、そして国家利益と地域利益のバランスを慎重に図ることで育つと理解しています」と。 この言葉が本当なら、ケネディ大使は辺野古移転を強行する安倍首相を支持できないはずだ。 加藤洋一編集委員が解説する「現行計画を変更しない」という米国政府の考え方と、辺野古飛行場の建設は切り離すことができる。 ましてや名護市長選挙で明確な住民の意思表示が示されたのだ。 稲嶺市長はケネディ大使の沖縄訪問の時にはぜひともケネディ大使を名護市に迎えて辺野古移転中止を訴えるべきだ。 その直訴を受け入れないようであればケネディ大使もまた偽物だという事だ。 安倍政権は仲井真知事には会わせても、稲嶺市長には会わせないようにするだろう。 だからこそ稲嶺市長はケネディ大使に直訴すべきだ。 ケネディ大使が面会に応じなければ批判さるべきはケネディ大使である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)