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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

東電に5000億円もの資金を融資する大手銀行の経済倫理を疑う
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2013年11月16日第857号 ■   =============================================================   東電に5000億円もの資金を融資する大手銀行の経済倫理を疑う  ============================================================  東電が2013年9月の中間連結決算で、震災後はじめて経常利益の黒字を確保するというニュースが流れた時、私はわが耳と目を疑った。  どういう会計処理をすればそのような結果になるのだろうかと。  そのニュースを何の疑問も感じることなく報道するメディアは何なのかと。  そしてその思いを10月31日のメルマガ第813号で書いた。  この国の経済モラル、企業倫理は、もはや完全に喪失してしまったと。  それからわずか2週間ほどで、今度は銀行だ。  その東京電力に大手銀行が5000億円(3000億円の新規融資と2000億円の借り換え融資)の融資を行なうという。  きのう11月15日の各紙が報じていた。  事実上破綻している東京電力に、巨額の融資を行なうなどということがどうして経済倫理上許されるのか。  東電に融資して来たメガバンクとしては東電が破綻すれば貸し倒れになる。  東電の株を大量に保有しているメガバンクにとっては、保有する東電株が紙くずになれば大損害をこうむる。  政府の東電支援だけでは東電救済は不十分だ。だから大手銀行も東電を支え、東電の破綻を防ぐことができるなら安いものだ。  今回の大手銀行らによる東電融資の裏にはこのような思惑があるに違いない。  そして何よりも大手銀行には資金力がある。  おりから11月15日の各紙がいっせいに報じていた。  大手銀行は9月の中間決算で軒並みに、リーマンショック後の最高益を出したと。  この不景気の中にあって、どうやってそのような離れ業が銀行にできるのか。  経済記者はおろか、あらゆるメディアがその事に疑問を抱かない。  いや疑問を抱いてもあえて書かない。  いまの世の中を支配しているのは倫理を喪失した金融資本主義に違いない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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